ある時、いつも通っているゲームセンターで、
いつも通り格闘ゲームをしていた。
2~3時間はゲームをして、時間をつぶしてから
帰宅する、という感じを日課にしていた。

1時間ほどゲームを楽しんだ頃、周りの目線が
気になり始める。
自分の筐体から見て左の壁側にある自販機の
すぐ隣にボロボロなベンチに二人の女子校生が座っていた。
いつそこに居たのか、ゲームに集中していて気付かなかったが
どうもこちらの様子をうかがっているようだ。
その一人は同じぐらいの学年か、もう一人は年上に見えた。
制服からすると違う学校かな? と夏彦は考えている矢先
ジエンドの文字が画面に映し出される。
集中が途切れてしまい、負けてしまった。
とその時、そこに居た一人の女の子が夏彦に話しかけてきた。

佳奈「負けっちゃったの? 残念だね~」
夏彦「う、うん。 そうだね。負けっちゃった、はは」

小柄だが、すごい巨乳のショートカットの女の子が夏彦に話しかけてきた。
腰にカーディガンを巻き付けて、スカートの丈も短い。少しギャルな女の子だ。

佳奈「そうなんだ、結構ここで、遊んでたよね~?」
夏彦「う、うん……」

夏彦は少し嫌な予感がした。
もう一人の女子校生は、こちらを睨みつけたまま座っている。
もしかして……

佳奈「ねぇ、よかったらさぁ あたしたちにカンパしてくんない?」
夏彦「え?」

やっぱり!?
やばいどうしようと、夏彦はテンパってしまう。
気が弱い夏彦は、物怖じして、声もでない。

夏彦「い、いくら。」

ようやく出せた声が、すでに降参とも言わんばかりに
女子校生相手に負っしてしまった。
我ながら情けない…と夏彦は自分の弱さを卑下してしまう。

佳奈「ほんと!? うれしいww 別にタダってわけじゃないからさぁ~ ちょっとこっちに来てよ。」

そしてその女子校生は、トイレの方を指さす。
夏彦(ああやっぱり……、僕をボコボコにして、
途方もない金額を要求する気だ。
僕はこれから毎日、こいつらにたかられてしまう……。)

これから起こる事を夏彦はすでに認知してしまう。
今財布に入っているのは、3千円ほどで次の小遣いまでに何とか
ゲーセン通いを抑えて乗り切ろうと考えていた時にこんなことが起こってしまうなんて
本当についてない。
今日だけならいいが、もう2度とこのゲーセンには近寄らないようにしようと
ボコボコになる事を覚悟し、女子校生二人と女子トイレの方へ向かう。

原 画:虚空力士